コンテナクレーンの説明


機械室
機械室には、巻上装置、横行装置、起伏装置等の主要機器及び、コンテナクレーンの電気制御装置、機器保守用の天井クレーン、機材昇降用ウインチ等備えています。


起伏装置
機械室内に配置されており、運転室からの操作で本装置からワイヤーロープによってブームの起伏を行います。電動機、プレーキ、減速機、ドラム、ワイヤーロープによって構成され、起伏ドラムから繰り出されたワイヤーロープは、頂碩支柱のロープシープを経てブーム上のシープを通過し、ドラムに戻り固縛されています。


横行装置
機械室内に配置されており、運転室からの操作でトロリーを海/陸方向へ移動させて、船又は地上から吊上げたコンテナを移動させます。電動機、プレーキ、減速機、ドラム、ワイヤーロープによって構成され、横行ドラムから繰り出されたワイヤーロープは、ガーダー後部のシープからトロリへ/起伏ブーム先端シープから横行ロープ緊張装置のシープを経てトロリーへそれぞれ固縛されています。


巻上装置
機械室内に配置されており、運転室からの操作でスプレッダーの巻上巻下げ運転を行ないます。スプレッダーで掴んだコンテナを船上への上げ下げを行います。電動機、ブレーキ、減速機、ドラム、ワイヤーロープによって構成され、巻上ドラムから繰り出されたワイヤーロープは、ガーダー、トロリー、スプレッダーにある各ロープシープを経て起伏ブーム先端で固縛されています。


運転室
コンテナクレーン本体及びスプレッダの操作を行なう場所で、操作盤及びテレビモニター、無線装置等を備えています。エレベーターで昇降し、電気品室で電源投入して運転準備をします。運転室はトロリーと共に海行/陸行し、コンテナを吊り上げ績み下ろしの操作を行います。足元は強化ガラス、サッシがはめ込まれ冷暖房完備しています。


ブーム固定装置
本装置は上部支柱頂部に設置されており、船の接岸時又は、荷役が終了した後に船の出港に支障が無い様にプームを起立させた状態を保持するための装層です。ピン、フック、シリンダー等で構成されており、運転室からの操作でクランプ/アンクランプを行います。


横行ロープ緊張装置
本装置は海側脚の上部に設置されており、ロープシープと結合された油圧シリンダーによって横行ロープに適切な張力を与え、荷役時のロープのたるみによるトロリーの揺れ等を低減、防止します。


スプレッダ
巻上ワイヤーにより吊下げられており、運転室からの操作でコンテナを吊上げ、切離しを行います。コンテナの大きさに合わせてアームを伸縮させることができ、油圧駆動によって4ヶ所のピンを作動させ、コンテナの連結/切離しを行います。


走行装置
本装置はクレーンの脚部に設置されており、運転室からの操作でレール上のコンテナクレーンを左右に移動させる装置です。クレーン脚部の海側、陸側にそれぞれ4台(計8台)の電動機とブレーキ、減速機及び車輪で構成されており、減速機より歯車を介して車輪を駆動させます。

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